今年の宝塚記念で大きな注目を集めそうなのが、クロワデュノールです。
能力だけで見れば、もちろん最上位評価の一頭。
実績、地力、安定感を考えても、人気になるのは当然でしょう。
ただし、今回どうしても気になる点があります。
それが、春GⅠ3戦目というローテーションです。
クロワデュノールの不安材料は「見えない疲労」
宝塚記念は、単純な能力比較だけでは決まりにくいレースです。
阪神芝2200mは、
- スタミナ
- 持続力
- パワー
- 急坂適性
- 馬場適性
が強く問われる舞台。
さらに時期的にも梅雨シーズンで、馬場が渋る可能性もあります。
つまり、春の疲れが残っている馬にとっては、想像以上にタフな条件になりやすいレースです。
クロワデュノールは能力評価だけなら高く評価できます。
しかし、春にGⅠを使ってきたうえでの宝塚記念となると、さすがに疲労面は無視できません。
キタサンブラックも同じパターンで敗れている
このローテーションで思い出すのが、キタサンブラックです。
キタサンブラックは、
- 大阪杯
- 天皇賞(春)
- 宝塚記念
という春GⅠ3戦ローテで宝塚記念に挑みました。
しかし結果は9着。
当時のキタサンブラックも能力は疑いようがなく、現役最強クラスの存在でした。
それでも、春3戦目の宝塚記念では崩れてしまいました。
もちろん、キタサンブラックの敗戦がそのままクロワデュノールに当てはまるわけではありません。
ただ、宝塚記念というレースの性質を考えると、春GⅠを全力で走ってきた馬が最後にパフォーマンスを落とすリスクは、かなり意識しておきたいところです。
宝塚記念は「能力最上位」だけでは勝ち切れない
宝塚記念は、いわゆるグランプリレースです。
強い馬が出てくる一方で、人気馬が意外と崩れることもあります。
その理由は、レース条件がかなり特殊だからです。
阪神内回り2200mは、東京のように直線だけの瞬発力勝負にはなりにくく、早めに動いて長く脚を使う能力が求められます。
加えて、梅雨時期の開催で馬場が重くなれば、より持久力とパワーが必要になります。
つまり宝塚記念では、
一番強い馬よりも、
この条件に一番向いている馬が好走しやすい。
ここが非常に重要です。
9項目で見るクロワデュノールの評価
今回、宝塚記念を以下の9項目で評価します。
- 展開
- 前走内容
- コース適性
- 血統
- 馬場適性
- 距離適性
- ローテーション
- 騎手
- 調教
クロワデュノールは、この中で多くの項目において高評価できます。
特に、
- 前走内容
- 能力
- 距離適性
- 血統
- 先行力
はかなり優秀です。
しかし、唯一大きく引っかかるのが、やはりローテーションです。
春GⅠ3戦目で宝塚記念を迎えるとなると、表面上は順調に見えても、目に見えない疲労が残っている可能性があります。
宝塚記念は最後のひと踏ん張りが問われるレース。
そこで春の消耗が出てしまうと、人気ほど信頼しきれない可能性があります。
クロワデュノールは「消し」ではなく「評価を下げる」
では、クロワデュノールを完全に消せるのか。
個人的には、そこまでは言い切れません。
能力は間違いなく高いですし、普通に走れば馬券内に来る可能性も十分あります。
ただし、単勝人気がかなり被るようなら、少し疑って入りたい存在です。
評価としては、
能力評価:S
宝塚記念適性込みの評価:A〜A+
くらいに下げて考えたいです。
つまり、強い馬であることは認めつつ、
「人気ほど絶対視はしない」というスタンスです。
逆に評価したいのはメイショウタバル
クロワデュノールの不安がローテーションだとすれば、逆に宝塚記念への適性で評価したいのがメイショウタバルです。
メイショウタバルは、
- 阪神内回り向き
- 2200m適性
- パワー型
- 道悪歓迎
- 前で運べる脚質
という点で、宝塚記念への適性はかなり高いと見ています。
特に馬場が渋るようなら、さらに評価を上げたい一頭です。
宝塚記念は、きれいな瞬発力勝負よりも、持続力とパワーの勝負になりやすいレース。
その意味では、メイショウタバルのようなタイプは非常に怖い存在です。
現時点での評価順位
現時点での評価は以下の通りです。
| 評価 | 馬名 | コメント |
|---|---|---|
| S | メイショウタバル | 宝塚記念適性は最上位。馬場が渋ればさらに加点 |
| A+ | クロワデュノール | 能力最上位級も春GⅠ3戦目ローテが不安 |
| A | レガレイラ | グランプリ適性は高い。展開次第で浮上 |
| A | ダノンデサイル | 安定感あり。良馬場なら評価を上げたい |
| A- | ミュージアムマイル | 距離・馬場への対応が鍵 |
まとめ:クロワデュノールは強いが、宝塚記念では疑う余地あり
クロワデュノールは、能力だけなら当然有力です。
しかし、今回の宝塚記念では、
- 春GⅠ3戦目
- 阪神2200mのタフな条件
- 梅雨時期の馬場リスク
- 過去のキタサンブラックの敗戦パターン
を考えると、絶対視までは危険だと思います。
特に単勝オッズがかなり被るようなら、馬券的には少し疑って入りたいところです。
一方で、宝塚記念という条件への適性を重視するなら、メイショウタバルは非常に面白い存在。
今年の宝塚記念は、
能力のクロワデュノールか、
適性のメイショウタバルか。
この構図で考えると、かなり面白い一戦になりそうです。


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