今年の凱旋門賞も終了しました。今年は日本馬3頭が出走。そのうち1頭は今年の日本ダービー馬クロワデユノール。そのクロワを含めた3頭とも現地での前哨戦を勝っているという状況でしたので、事前の期待感は例年より大きかったですね。

例年に近いですが、事前にマスコミは異様に盛り上げますしネットメディアも同様です。今年こそは!と毎年言ってますがそんなに勝ちたいですか?凱旋門賞。というのが個人的スタンスです。馬場とレーススタイルの大きな違いから日本馬が勝つのは非常に難しいです。レベルがどうのこうのではないと個人的には思っております。確かに2000年代くらいまではレベル面で難しいと思っていましたが、今回を見ていても明らかに実力が出せていません。そもそものレース傾向が違う、言ってしまえば違う競技のようなもんです。ダートレースのチャンピオンが芝で勝てないように、日本の馬場に慣れてしまった馬がヨーロッパの馬場で勝負になるのはそうとうな実力がないと難しいでしょう。裏を返せば、ヨーロッパの馬場に合いそうな馬に出走させるというのがベターかと思いますが現状においてどういう馬がヨーロッパの馬場に合いそうかどうかは日本側においてはっきりと分かっていません。このあたりは熱の高い関係者に頑張ってもらいましょう。ガリレオかシーザスターズの肌馬をヨーロッパから買ってきてその馬にオルフェーブルを種付けして、生まれたよさげな馬を当歳時からアイルランドあたりで育成すれば勝つ確率は上がるかもしれません( ´艸`)
個人的には2012年に2着したオルフェーブルのレースが一番惜しかったと思っております。

リアルタイムでテレビで観戦しておりましたが、直線抜け出した時は「勝った!」と思い興奮しました。競馬であれほど興奮したのはマヤノトップガンが天皇賞春を弾丸のような差し脚でブッコ抜いた時以来でした。抜け出すのが早すぎてソラを使ってしまい伏兵のソレミオに差されて2着という壮大な突っ込みどころを作ったレースでもありました。(ある意味オルフェーブルらしいですが)ちなみに翌年の2着は1着がトレヴでしたのであれは勝てません。ですので余計に前年に勝っておけばと思わされるレースでしたね。
1999年にエルコンドルパサーがこちらも2着でしたし着差も惜しかったのですが、相手がモンジュー。惜しい着差でしたが、いわゆるどこまで行っても変わらない着差というやつでした。モンジューも化け物の域の馬でしたので大善戦は間違いないです。ちなみに同じ年のジャパンカップでスペシャルウィークがモンジューに勝っています。日本の馬場では逆にモンジューが負けるという状況です。これをみても馬場環境の差はかなり大きいものだというのがわかると思います。
確かに歴史と伝統があり世界に名だたるビックレースであるとは思いますが、躍起になって勝利をもぎ取ることに現在となってはどれほど価値があるかは分かりません。賞金的にはもっと大きなレースは多いですし、引退後の種牡馬的な価値で考えてもそれほど大きなアドバンテージには思えません。名誉的なことでは大きいメリットでしょうが、フランスまで遠征してタフネスフルなレースに参加しなければならないサラブレッドの負担は極めて大きいでしょう。凱旋門賞遠征後に壊れてしまったかのように凡走を繰り返す馬も過去にはいました。もちろん因果関係ははっきりしませんが、少なからず要因としてはあったのでは?と思います。
なにはともあれ、今年参加した3頭にケガが無くて良かったです。とりあえず無事で帰ってきてくれることを願います。とくにクロワデュノールはダービー馬ですし、この馬がホープフルステークス勝った時の衝撃はアグネスタキオンを彷彿とさせるものでした。今後も日本でビックレースを勝って欲しいです!
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