ローズステークス 〜展望編〜

レース予想2026

秋華賞への扉を開く重要な一戦に、春を戦い抜いた実力馬と、夏を越えて成長した新星たちが集う。舞台で問われるのは、単なる完成度だけではない。距離への対応力、立ち回りの巧さ、そして秋へ向けてどれだけ成長を遂げているか。春の実績馬が貫禄を見せるのか。それとも、夏を越えた上がり馬が一気に主役の座を奪うのか。牝馬クラシック最終章へ向けて、見逃せない前哨戦。

ローズステークス ~展望~ | 優駿達の血統譜
Race Preview 2026

ローズステークス ~展望~

2026年9月13日(日)阪神芝1800m GⅡ 馬齢 3歳牝馬
秋華賞トライアル 3着以内に優先出走権
日程
9月13日(日)15:35
コース
阪神・芝1800m(右・外回り)
格付け
第44回 GⅡ/馬齢 全馬55kg
出走馬
13頭(フルゲート18頭)

秋華賞への切符を懸けたトライアル戦。チューリップ賞馬タイセイボーグ、イクイノックスの全妹イクシード、オークス7着から末脚で巻き返しを狙うエンネ、無傷3連勝の上がり馬モンローウォーク——今年の世代牝馬路線を彩った馬たちが阪神の舞台に集結した。
阪神外回り1800mは逃げ馬0勝・差し4勝という典型的な末脚決着コース。「末脚の質と量が問われるGⅡ」を三軸の分析で読み解く。

登録馬一覧(9月9日時点・13頭)

馬名 騎手 前走 主な実績
イクシード C.ルメール カーネーションC(1着) イクイノックス全妹・フラワーC3着
タイセイボーグ 西村淳也 チューリップ賞(1着)※休養明け G2 チューリップ賞制覇
エンネ 坂井瑠星 オークス(7着・上がり最速タイ) フローラS2着・オークス上がり最速タイ
モンローウォーク 戸崎圭太 かもめ島特別(1着) デビュー3連勝・2勝クラス圧勝
スウィートハピネス 佐々木大輔 オークス(5着) オークス5着・前走G1組最上位着順
スマートプリエール 田山旺佑 オークス(15着) G2 フラワーC制覇
アンジュドジョワ 北村友一 オークス(着外) チューリップ賞2着
アンディムジーク 古川吉洋 —— ——
オモイヲノセテ 幸英明 —— ——
ナムラコスモス 田口貫太 中京記念(15着) 中距離路線からの転換
ファストフォワード 小崎綾也 五頭連峰特別(1着) 夏の上がり馬
ミリタリータトゥー 西塚洸二 3歳以上1勝クラス(1着) 調教評価が高い穴候補
レイクラシック 吉村誠之助 3歳以上1勝クラス(1着) 夏の上がり馬

過去10年の連対傾向(阪神開催年限定)

1
逃げ馬0勝・差し4勝——末脚決着が基本の阪神外回り1800m
阪神外回り1800mで行われた過去6回のデータでは、逃げ【0-2-0-4】・先行【1-1-2-18】・差し【4-2-2-35】・追込【1-1-2-19】という数字が示す通り、逃げ馬の勝利はゼロ。差し馬が4勝と大半を占める末脚決着コースだ。今年のメンバーで「末脚の質」を評価するなら、オークスで上がり最速タイを記録したエンネ・3連勝中のモンローウォーク・全兄イクイノックス譲りの瞬発力を持つイクシードが上位に並ぶ。先行力のある馬でも4コーナーで溜めて直線で末脚を使える馬でなければ通用しないコースだ。
2
オークス組が過去13年(2013年以降)で9勝——前走G1は最強ローテ
2013年以降のデータでオークス組は9勝という圧倒的な実績を誇る。とりわけオークス5着以内の馬は過去10年で5勝・3着3回・3着内率66.7%という突出した成績で、「G1に出走できた実力のある馬が秋初戦にトライアルを使う」という構図がそのまま好走に直結している。今年の該当馬はスウィートハピネス(オークス5着)で、このデータの最重要該当馬となる。エンネ(オークス7着)も出走組として傾向評価の対象だ。
3
キャリア5戦以下の馬が優勝馬10頭中9頭——浅いキャリアの馬を狙え
過去10年の優勝馬10頭のうち9頭がキャリア5戦以下の馬。3歳秋の時点でキャリアが浅い馬=まだ底を見せていない馬が伸びしろで勝つというパターンが定着している。今年の出走馬でキャリア5戦以下に当てはまる主な馬はイクシード(3戦)・モンローウォーク(4戦)・タイセイボーグ(6戦・やや超過)・ミリタリータトゥー(2戦)など。逆にキャリア豊富な馬(9戦以上)は軸馬として過信禁物のデータとなる。
4
阪神開催年限定——前走馬体重460kg未満・4コーナー4番手以下・4〜8枠の三条件
阪神・芝1800mで行われた年(2015〜2019年・2023年)の優勝馬6頭全てが①前走馬体重460kg未満②前走4コーナー4番手以下③4〜8枠という3条件を全て満たしていた。特に枠順は4〜8枠が6年連続で勝利馬を輩出しており、1〜3枠は非常に苦戦している。今年は枠順確定後にこのフィルターを当てはめて評価を調整する必要がある。
5
1〜2勝クラス組も台頭——夏の上がり馬が毎年複数頭馬券圏内
過去10年で1〜2勝クラス上がりの馬が3着以内30頭中17頭を占める。この17頭中15頭が前走1〜2番人気と「条件戦で実力を示した馬」に限られるのが重要で、単純な条件戦組全てが台頭するわけではなく、前走で人気を集めて勝ちきった馬に限って通用する。今年の該当馬はモンローウォーク(前走1番人気1着・かもめ島特別)で、このデータにほぼ完全合致する。また単勝10〜20倍台の馬が過去10年で3-4-3-32と高い複勝率を誇り、このゾーンの馬を相手に含めることが高配当につながる傾向がある。
傾向から注目する5頭
傾向◎ スウィートハピネス 牝3・55kg/佐々木大輔/栗東・北出成人
父:リアルスティール(ディープインパクト系=SS系)/母父:ワークフォース(Kingmambo系=ミスプロ系)
オークス5着・「3着内率66.7%」の最強ローテ 前走G1組・2013年以降9勝のオークス組 「手前の替え方スムーズ・背も伸びた」北出師
傾向データの最重要該当馬。オークス5着以内の馬が過去10年で5勝・3着内率66.7%というデータは「スウィートハピネスを無視できない」と告げている。オークスで5着に食い込んだ実力は今回のメンバーの中でも上位に位置し、前走G1組の最上位着順として別格の扱いが妥当だ。北出師「手前の替え方がスムーズになって背も伸びた。どんな競馬でもできます」と秋の成長を確認済みで、状態面も安心できる内容だ。
傾向◎ イクシード 牝3・55kg/C.ルメール/美浦・木村哲也
父:キタサンブラック(SS系)/母父:キングヘイロー(Dancing Brave系=Lyphard系=ノーザンダンサー系)
キャリア3戦・傾向上の最浅馬 イクイノックス全妹・素質断然 調教A評価・ルメール騎乗 関西輸送・初の遠征が懸念
キャリア3戦という今回のメンバー最浅馬で、「キャリア5戦以下9勝」データの筆頭候補。全兄イクイノックスは現役最強と評された馬で、その全妹という血統的素質は今の国内牝馬では最上位クラスだ。最終追い切りは坂路4F54秒6-ラスト12秒2で太田助手「状態はいい。それを維持できれば十分」と仕上がりへの自信を示した。唯一の懸念は今回初の関西遠征で、環境変化にナーバスになる面があるという陣営のコメントが気になる。C.ルメール騎手がしっかり対応できるかが鍵。
傾向◎ タイセイボーグ 牝3・55kg/西村淳也/栗東・松下武士
父:インディチャンプ(ステイゴールド系=SS系)/母父:Azamour(Night Shift系=ノーザンダンサー系)
チューリップ賞制覇・重賞実績◎ キャリア6戦・全戦馬券圏内の安定感 「春より背が伸びて成長を感じる」松下師 6カ月半ぶり・骨折明け復帰戦
チューリップ賞(GⅡ)を制しながら骨折で春クラシック全休を余儀なくされた実力馬の復帰戦。デビューから6戦全て馬券圏内というイクシードと双璧をなす安定感を誇る。「春より背が伸びて成長を感じる」という松下師のコメントが示す通り、休養中に馬体が成長しており変身の可能性も秘める。1週前CW7F93秒1-11秒7としっかり負荷をかけた後、最終は調整程度で「躍動感がある」と評価された。唯一の懸念は6カ月半の空白だが、陣営の調整は順調そのもの。
傾向○ モンローウォーク 牝3・55kg/戸崎圭太/栗東・上村洋行
父:キズナ(ディープインパクト系=SS系)/母父:Sebring(More Than Ready系=Halo系=ヘイルトゥリーズン系)
デビュー3連勝・2勝クラス圧勝 前走1番人気1着・条件戦データ合致 最終追い切りS評価・重馬場で53秒6 重賞初挑戦・栗東・当日輸送が初
夏を通じて最も注目を集めた上がり馬。前走1番人気1着という「条件戦組の台頭条件」に完全合致し、デビュー3連勝という勢いも抜群だ。最終追い切りでは雨で重い馬場にもかかわらず坂路4F53秒6-ラスト12秒7をマーク。上村師「軽めのつもりだったが思ったより時計が出た」という言葉が末脚の性能の高さを物語る。「令和のファインモーション」と評されるほどの期待を集めているが、重賞初挑戦・栗東初調整・当日輸送初経験という未知な要素が重なる点は正直に認識しておく必要がある。
傾向○ エンネ 牝3・55kg/坂井瑠星/栗東・吉岡辰弥
父:キズナ(ディープインパクト系=SS系)/母父:Medaglia d’Oro(El Prado系=サドラーズウェルズ系=ノーザンダンサー系)
オークス7着・上がり最速タイ オークス組・2013年以降9勝のローテ ブリンカー着用・前進気勢強化 前走7着・5着以内条件は外れる
オークスで4コーナー17番手という最後方から上がり最速タイを繰り出して7着まで追い込んだ末脚は世代屈指。オークス組のローテ合致という傾向データは満たしているが、「オークス5着以内→3着内率66.7%」という好走条件は外れる(7着)点で割引が必要だ。今回はブリンカーを着用して前進気勢を出させる試みで、位置取りが改善されれば阪神外回りの末脚勝負で台頭する可能性は高い。吉岡師「先週しっかりやっている。芯が入ってきた感じがします」と成長を確認済み。

血統フィルター(阪神外回り1800mに合う系統の分析)

1
ディープインパクト系(SS系)が過去の好走馬の主流——キズナ産駒も複数好走
阪神外回り1800mは末脚の質と量が問われるコースで、ディープインパクト産駒を筆頭にSS系の末脚型が歴史的に多くの好走馬を輩出している。特に近年はキズナ産駒(モンローウォーク・エンネの父)が阪神外回り芝での複数の重賞馬を出しており、このコースへの相性は証明されている。またリアルスティール(ディープインパクト産駒)産駒のスウィートハピネスも同系統として評価できる。
2
欧州型血統が持続力をプラス——Medaglia d’Oro系・Azamour系など中距離欧州血統が合う
阪神外回り1800mは「最後の直線での切れ」だけでなく「持続して伸び続ける力」が問われる。その意味で欧州中距離型の血統を母父や2代母に内包する馬が阪神外回りで渋太く伸びる傾向がある。エンネの母父Medaglia d’Oro(El Prado系=サドラーズウェルズ系)・タイセイボーグの母父Azamour(Night Shift系=ノーザンダンサー系の欧州型)はいずれも欧州中距離G1の実績を持つ種牡馬の血で、阪神外回りの持続力勝負への適性が期待できる。
3
キタサンブラック産駒の末脚適性——イクシードの血統的根拠
父キタサンブラック(SS系・フジキセキ系を母方に持つ中距離型)は「スタミナとスピードの両立」を産駒に伝える傾向があり、阪神外回りの中距離レンジで複数の重賞好走馬を輩出している。全兄イクイノックスが阪神の馬場で傑出したパフォーマンスを見せたことも血統的な裏付けとなる。イクシードは父キタサンブラック×母父キングヘイロー(Dancing Brave系=Lyphard系ND系)という配合で、欧州型の持続力が加わることでこのコースへの親和性は高い。
4
ミスプロ系(ワークフォース系)の底力——スウィートハピネスの血統的裏付け
スウィートハピネスの母父ワークフォース(King’s Best産駒=Kingmambo系=ミスプロ系)は英ダービー・凱旋門賞を制した欧州の名馬で、産駒に底力とスタミナを伝える。父リアルスティール(ディープインパクト産駒=SS系)×母父ワークフォース(ミスプロ系)という「SS系×ミスプロ系」の好走配合は阪神外回りの持続的な末脚勝負に合う属性を持つ。前走オークス5着という実績が血統評価を補完している。
5
Halo系(ヘイルトゥリーズン系)の末脚——Sebring経由のモンローウォーク
モンローウォークの母父Sebring(More Than Ready産駒=Southern Halo系=Halo系=ヘイルトゥリーズン系)はオーストラリアのGolden Slipperを制した快速馬。More Than ReadyはSouthern Halo(Haloの仔)産駒であり、Halo→Southern Halo→More Than Ready→Sebringという系統でヘイルトゥリーズン系の末脚スピードを受け継ぐ。父キズナ(SS系)×母父Sebring(Halo系)という配合は、SS系の瞬発力にHalo系のスピード持続が加わる末脚型配合として阪神外回りへの適性が期待できる。
血統フィルター早見表(主要出走馬)
馬名 父(系統) 母父(系統) フィルター
イクシード キタサンブラック(SS系) キングヘイロー(Dancing Brave系=Lyphard系=ND系) ◎ SS系×欧州ND系・コース適性高
タイセイボーグ インディチャンプ(ステイゴールド系=SS系) Azamour(Night Shift系=ND系) ◎ SS系×欧州ND系・中距離型
エンネ キズナ(ディープインパクト系=SS系) Medaglia d’Oro(El Prado系=サドラーズウェルズ系=ND系) ○ SS系×欧州ND系・末脚型
モンローウォーク キズナ(ディープインパクト系=SS系) Sebring(More Than Ready系=Halo系=ヘイルトゥリーズン系) ○ SS系×Halo系・末脚スピード型
スウィートハピネス リアルスティール(ディープインパクト系=SS系) ワークフォース(Kingmambo系=ミスプロ系) ○ SS系×ミスプロ系・底力型
スマートプリエール (確認中) (確認中) △ 要確認
血統フィルターから注目する5頭
血統◎ イクシード 牝3・55kg/C.ルメール/美浦・木村哲也
父:キタサンブラック(SS系)/母父:キングヘイロー(Dancing Brave系=Lyphard系=ノーザンダンサー系)
全兄イクイノックスが示した阪神・中距離でのパフォーマンスは歴史的水準で、同配合(父キタサンブラック×母シャトーブランシュ)の全妹として血統的なコース適性は疑いなく最上位に位置する。母父キングヘイローはDancing Braveの直仔(Lyphard系=ND系)で、欧州的な持続力と阪神外回りの末脚勝負への親和性が高い。「血統で末脚型コースを選ぶなら」という観点ではイクシードが今回の5頭中最上位の評価となる。
血統◎ タイセイボーグ 牝3・55kg/西村淳也/栗東・松下武士
父:インディチャンプ(ステイゴールド系=SS系)/母父:Azamour(Night Shift系=ノーザンダンサー系)
父インディチャンプ(父ステイゴールド×母キングカメハメハ)はSS系の中でも粘り強さと持続力を伝える系統で、マイル〜中距離の末脚勝負に強い。母父Azamour(Night Shift産駒)はKジョージ・アイリッシュチャンピオンSなど欧州G1・4勝の名馬で、中距離の持続力を伝える種牡馬だ。SS系×欧州ND系という「末脚持続型の好配合」として阪神外回り1800mへの血統的フィットは高い。チューリップ賞で見せた「中団から最後に差し切る」末脚が本質であれば、このコースで再現性が高い。
血統○ エンネ 牝3・55kg/坂井瑠星/栗東・吉岡辰弥
父:キズナ(ディープインパクト系=SS系)/母父:Medaglia d’Oro(El Prado系=サドラーズウェルズ系=ノーザンダンサー系)
父キズナは阪神外回りの重賞で複数の好走馬を出しており、このコースへの相性は証明済みだ。母父Medaglia d’Oro(El Prado産駒)はサドラーズウェルズ系の血を引く欧州型で、半兄ファントムシーフ(父ハービンジャー)が共同通信杯を制しており母系のスタミナは実績で裏付けられている。「SS系の瞬発力+欧州ND系の持続力」という配合パターンは阪神外回りへの親和性が高く、オークスで見せた最後方から上がり最速の末脚が直線で発揮されれば圧勝もある。
血統○ モンローウォーク 牝3・55kg/戸崎圭太/栗東・上村洋行
父:キズナ(ディープインパクト系=SS系)/母父:Sebring(More Than Ready系=Halo系=ヘイルトゥリーズン系)
父キズナ×母父Sebring(More Than Ready産駒)という配合は、SS系の瞬発力にHalo系のスピード持続力が加わる末脚型。SebringはGolden Slipper(オーストラリア最速G1)を制した超快足の血で、その産駒には早熟でスピードに溢れる馬が多い。モンローウォーク自身が3連勝でその末脚の質の高さを証明しており、血統と個馬の実績が合致している。キズナ産駒の阪神外回り実績も豊富で、血統フィルターとしては〇評価の対象。
血統○ スウィートハピネス 牝3・55kg/佐々木大輔/栗東・北出成人
父:リアルスティール(ディープインパクト系=SS系)/母父:ワークフォース(Kingmambo系=ミスプロ系)
父リアルスティール(ディープインパクト産駒)は切れのある末脚を伝えるSS系で、母父ワークフォース(英ダービー・凱旋門賞馬・ミスプロ系)が底力と持続力を補完する「SS系×ミスプロ系」の好走配合に当てはまる。父系的なパターンとしては過去のローズS好走馬との共通項があり、前走オークス5着という実績が血統評価を補強している。リアルスティール産駒の阪神外回り芝での適性については実績が蓄積中だが、父ディープインパクト系の末脚型として標準的な評価ができる。

調教評価上位5頭(最終追い切りベース)

S評価 モンローウォーク 牝3・55kg/戸崎圭太/栗東・上村洋行
父:キズナ(SS系)/母父:Sebring(Halo系=ヘイルトゥリーズン系)
坂路4F53秒6-ラスト12秒7(重馬場) 「思ったより時計が出た」上村師 馬なりで好時計・バネのある走り
最終追い切りは雨で重くなった栗東坂路で4F53秒6-ラスト12秒7。「軽めに55秒くらいのつもりだったが思ったより時計が出た」と上村師が驚くほどの好時計を馬なりで計上した。重い馬場でのバネのある走りは末脚の性能の高さを物語っており、連勝中の好状態を完全に維持している。1週前追い切りでは馬なりで併走馬に大きく先着するなど、「調教では別次元」という評価が定着している。今回のメンバー中、調教単体の評価では断然の最上位。
A評価 イクシード 牝3・55kg/C.ルメール/美浦・木村哲也
父:キタサンブラック(SS系)/母父:キングヘイロー(ND系)
坂路4F54秒6-ラスト12秒2(馬なり) 「状態はいい。維持できれば十分」太田助手 2週連続坂路追い・輸送も念入り準備
最終追い切りは美浦坂路で4F54秒6-ラスト12秒2(馬なり)。外の1勝クラス馬との併せ馬を馬なりで並びかけてフィニッシュという内容で、太田助手「馬体の張り・つやも悪くなく、状態はいいのでそれを維持できれば十分」と仕上がりへの自信を語った。カーネーションC以来の実戦(4カ月ぶり)だが休み明けを感じさせない動きで、2週続けて坂路で追い切るなど関西輸送に向けた準備も万全。環境変化に敏感な面があるが、ルメール騎手が本番当日にうまく対応できれば末脚を発揮できる仕上がりだ。
A評価 タイセイボーグ 牝3・55kg/西村淳也/栗東・松下武士
父:インディチャンプ(SS系)/母父:Azamour(ND系)
1週前CW 7F93秒1-11秒7(強め) 「春より背が伸びて成長を感じる」松下師 最終は調整程度・躍動感ある動き
1週前CWコースで7F93秒1-ラスト11秒7とガッツリ負荷をかけた後、最終は坂路単走4F59秒1-ラスト13秒3の軽めで調整。「先週しっかりやっているので予定通りの調整。タイム以上に動きには躍動感があった。春より背が伸びて成長を感じる」と松下師が骨折明けとは思えない仕上がりを証言した。6カ月半ぶりの実戦でこの内容は十分以上で、調教評価はA。長期休養でのリフレッシュ効果が本番でのパフォーマンスに繋がることを期待したい。
A評価 スウィートハピネス 牝3・55kg/佐々木大輔/栗東・北出成人
父:リアルスティール(SS系)/母父:ワークフォース(ミスプロ系)
「時計以上のスピード感」各メディア評価 「手前の替え方スムーズ・背も伸びた」北出師 スウィートハピネスA評価・東スポ調教採点
各メディアの最終追い切り評価でA判定を獲得。「時計以上のスピード感があった」という評価通り、数字以上の内容を見せた。北出師「手前の替え方がスムーズになって、背も伸びた。どんな競馬でもできます」と夏を越した成長と状態面の良さを強調。秋の仕上がりとしては十分な水準にあり、オークス5着という実績との組み合わせで評価を高める内容となっている。
B評価 エンネ 牝3・55kg/坂井瑠星/栗東・吉岡辰弥
父:キズナ(SS系)/母父:Medaglia d’Oro(ND系)
最終は軽め調整(坂路4F57秒3-ラスト14秒2) 「先週しっかりやった・芯が入ってきた」吉岡師 5日のCW 6F81秒7-11秒4が実質最終
最終追い切りは坂路でマイペース調整(4F57秒3-ラスト14秒2)。実質的な最終追いは5日(CW6F81秒7-ラスト11秒4)に済ませており、当週は直前に軽く流した形。吉岡師「先週末にしっかりやっているし、馬場が悪いなか動けていた。まだ緩いところはあるが、春よりはしっかりしてきた」と成長を認めつつも「まだ緩い部分」という言葉が状態面の課題を示唆する。今回ブリンカーを初着用する点も本番での反応が読みにくい。調教評価はB止まりで、他馬と比較すると状態面では一歩後退する評価となる。
三軸フィルター まとめ
傾向◎
スウィートハピネス
イクシード
タイセイボーグ
血統◎
イクシード
タイセイボーグ
エンネ
調教◎
モンローウォーク
イクシード
タイセイボーグ

三軸で最も広く高評価が集まるのはイクシード(傾向◎・血統◎・調教A)とタイセイボーグ(傾向◎・血統◎・調教A)の2頭。それぞれ「骨折明けの復帰戦」「初の関西遠征」という単一の懸念はあるが、実力と状態の高さで補える範囲と見る。スウィートハピネスは傾向○・調教A・オークス5着という「データ的に最も好走が約束された馬」として対抗筆頭。モンローウォークは調教S・3連勝の勢いが突出しており、重賞初挑戦という未知数を除けば最も期待感が高い一頭だ。枠順確定・最終追い切りを踏まえ、最終結論編で本命を確定する。

※本記事は2026年9月9日(火)時点の情報をもとに作成しています。枠順は9月11日(木)確定予定。
※過去傾向データはJRA公式・ウマニティ・netkeiba等の公開情報を参照しています。
※馬券購入は自己責任にて。データはあくまで過去の傾向であり、結果を保証するものではありません。

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